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howtoサービスと身体性

2009/9/13 日曜日

クックパッドが上場ということで、今回は、how to webサービスと身体性について考えてみたいと思います。

クックパッドを含めて、昨年ごろからhowto系webサービスのローンチが目立ちます。前回のエントリでピックアップしたものも含まれていますが、いくつかのhowtoサービスを紹介していきましょう。

howtoサービスの現状整理

少し前の記事ですが、ノウハウ動画提供するサービスhowcastが紹介されています。これらのノウハウ動画を提供するのはプロというのが特徴で、作品の多くはディレクタープログラムで生まれています。

グーグルOBがノウハウ動画サイト「Howcast」を開設、ラウンドAで$8M調達
Howcastのサイトにはプロが撮影したノウハウ動画が出ている。テーマは「壁の塗り方」(下に埋め込んだ動画)から「猫の毛の手入れ術」、「女の子と寝る方法」まで、なんでもあり。
ノウハウ動画のHowCastがAOL、Metacafe、Bebo、blip.tvと提携

あるいは、ファッションのレコメンデーションサービスも、日々のコーディネートが苦手な人にとってのhowtoサービスといえるでしょう。

Trunk Club すてきな美人がキミのワードローブを選んでくれるぞ
Trunk Clubは男性ユーザーに対してSkypeのビデオチャットを通じてショッピング・アドバイザーが服を選ぶ手助けをするサービスだ。

スタイル(着こなし方)を互いに分かち合えるファッションのマイクロブログStyleRaysがスタート

さて、最後に料理系のhowtoであるクックパッドが「一般のヒトの作成したレシピを、一般のヒトが利用するためのサービス」であるのに対し、Cookstrは、「プロの作成したレシピを、一般のヒトが利用するためのサービス」といえます。

Cookstrで、有名シェフのレシピを検索できる
Cookstrは、総勢200名を超える有名シェフ、クックブック著者、バブリッシャーらと契約を結び、さまざまな分野にわたる上質のレシピをデータベースに寄稿してもらい、今も毎日(シェフ、レシピ共に)追加されている。

情報・身体性・学習

日常生活における情報は、知識と身体に関わるものの2種類が存在します。つまり、単に知識として記憶に留めておけばよい情報と、情報を再現するために身体性が必要とされる情報です。後者の例としては、レシピなどがあげられます。レシピに掲載されている料理を正しく再現するためには、塩の振り方から鍋の振り方まで身体性が必要とされます。また、大工のカンナの削り方や左官の漆喰の塗り方なども同様に、知識としてhowtoがわかったとしても、身体性に関する情報がなければ再現できない。

現状のhowtoサービスは、まさに情報の提供を目的としているのみで、身体性に関する言及はなされてません。これは現在のwebサービスの限界を示しているだけであって、今後この状況は変わってくると考えています。筆者の周囲でもすでにそういったプロジェクがにいくつか走り始めていますし、webと連携することによって、ある情報に関する身体性を学習するためのシステムをいかに設計するか、という点について今後のwebサービスやガジェットのデザイナは考える時に来ているのではないでしょうか。

単にセンサの値と何かしらのアクチュエータのパラメータをバインディングして実世界に戻して楽しいな、というユーザ体験は00年代で終わりにして、10年代はいかにヒトという生物に「上達」という概念を身体を通じて学習させるか、というそのセオリーとメソッドについて考えていくつもりです。

Afterword

いつの間にか半年空いてしまいました…月1くらいは更新したいと思います。

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