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インタフェースにおける地図と写真

2008/7/6 日曜日

しばらく本業がばたばたしていたので投稿できませんでした.今回は,インタフェース考ということで,地図と写真を使ったサービスについて検討したいと思います.

インタフェースにおける地図と写真

今回はまず企画以前の問題として,インタフェースについて考えてみたいと思います.今回は,地図と写真を題材として取り上げます.

地図とは,実空間(土地)を抽象化したパタンであり,写真は,実空間を切り出したフレームといえます.これらは,当然のことですが,リアルオリエンテッドであるため,ユーザの興味を最大公約数的に引き出しやすい素材といえます.例えば,地元(土地)が同じ有名人,あるいは,その場所に過去に滞在した経験がある場合の写真,これらに対して私たちは少なからず共感を抱くでしょう.しかしながら,実空間を想起させないもの,例えば音楽や抽象画については,人によって解釈も様々であり,最大公約数的な共感を得ることは困難であるといえます.

ところで,web serveiceやweb applicationを離れて,Human Computer Interactionに話題を移すと,tangible compuitingと呼ばれる領域が存在します.これは,マウスやキーボードによりコンピュータを操作することなく,手などを用いてオブジェクトを操作することで,隠避された情報を扱うことができるというコンセプトに基づいています.コンピュータからの出力結果も,ディスプレイのウインドウに限定されるのではなく,オブジェクトから直接音を出したり,サーフェイスに直接プロジェクションを行います.例えば,ボトルのふたを開けると,音楽が流れ始めるmusic bottolesという有名な作品があります.また,Bjorkが使ったことで有名になったreactableもtangible computingです.このようなtangible computingは,手元という身体(の先)で操作する場所に結果を出力していることから,インタラクションが起こる場所において,身体と思考の一致という現象が起こります.

一方,マウスとキーボードに依存した従来のGUIは,身体と思考が断絶しています.マウスというメタファに依存し,キーボードを押すと文字が表示されるというルールに依存しています.身体と思考を一致させるのであれば,画面を直接操作する必要が生じます.
# MicrosoftのSurfaceはまさにそれを目指しているといえます.

地図と写真を並存させたインタフェースを持つwebページは,デスクトップコンピューティングにおける思考と身体の断絶を回復する意味を持ちます.通常のwebは,ウインドウが重なることで,その断絶をさらに助長します.しかしながら,地図を中心にインタフェースを設計したいくつかのwebサービスは,地図上に直接写真を表示させることで,デスクトップの外での身体と思考の断絶は維持しつつも,デスクトップ,さらにいえば,ブラウザの中での断絶を回避する効果を持ちます.

このように思考と身体を一致させることで,インタフェースが透明に近づきます.透明に近づくことで,操作性に関するストレスが減少し,ユーザエクスペリエンスが向上すると考えられます.

では,実際に地図と写真を使ったwebサービスをいくつか紹介しましょう.

Snapshot
マイクロソフトヴァーチャルアースの地図上に住宅物件のサムネイルを表示させるインタラクティブな住宅マップ.
via TechCrunch
住所パワーとマッシュアップさせて日本でも同様のサービスを展開してほしいです.

Hotpads
こちらも同様に,地図上に写真をマッピングしているが,家賃率のヒートマップを視覚化したサービスである.
via TechCrunch

picasa
googleのウェブアルバムpicasaでは,geotagをエンベッド可能なデジカメやGPS機能つきの携帯電話で撮影した写真を地図で展開することができる.

さて,実際に提案したいサービスは,レストランを地図上にマッピングしたwebサービスです.以前ランチ情報共有サービスを提案しましたが,これは地図を中心としたインタフェースそのものを提案したものでした.今回はさらに写真を追加します.食事の満足度の多くは視覚に寄る部分が多いことはよく知られています.さらにいえば,それは実際の料理だけでなく,内装までも含むと考えます.顧客を確保するには,まずwebサイトを構築する金額の何パーセントかの予算を写真を撮影する予算に移譲すべきでしょう.食べログなどのCGMに掲載されたユーザの写真よりも,プロに十分な予算をもって依頼した美しい写真をネット上に流布させるべきです.いくらwebサイトが綺麗でも口コミがよくても,内装や肝心の料理の写真が美しくなければ新規顧客の開拓率は上がらないでしょう.

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