環境に合わせて色を変化させるコンテキスト・アウェア・スツール
2008/2/24 日曜日
今週も引き続き、プロダクト関連の企画を公開いたします。前回はインタラクティブなテーブルの企画でしたが、今回はインタラクティブなスツールです。研究とは異なり、プロダクトの場合、コンシューマとしてのユーザに対するわかりすさが最重要となると考えています。
企画内容
環境に合わせて色を変化させるコンテキスト・アウェア・スツール
モチベーション
インタラクティブな椅子、というプロダクトで最近最も話題になったものに「fuwapika」があります。fuwapikaは、そこに座るユーザの重さに応じてランダムに色を変化させるいすでした。100%デザインで実物を見た際、大きな発見だったのは、一般コンシューマにとってのインタラクティビティに関する”わかりやすさ”の閾値がそこにあったということです。
fuwapicaはランダム性に依拠したインタラクティティでわかりやすさを実現していましたが、再現性、すなわち同じ状況下で同じ出力を得られるというアプローチでのわかりやすさも重要と考えています。このアプローチを実装することによりランダムさでは得られない、複数のコントロールされたオブジェクトの組み合わせの楽しさが生まれるためです具体的には、任意の色を自由に出力可能させることで、再現性は実現できるでしょう。
これを実現させるための技術として、「RGBy」が参考になります。RGByはフルカラーLEDの反射光から光を当てた面のRGB値を取得し、その色を発光するキューブです。
fuwapica
fuwapicaは座ったり触たりすることで光や色が変化するファニチャーです。「座る」「触る」という日常的な動作が、癒しや感動を生み出すきっかけになればと思い、fuwapicaを制作しました。柔らかいものへの愛着は人が持つ普遍的な感覚かもしれません。触ることでその表情が変化し、人の気持ちに応えてくれることでさらに愛着が増すことでしょう。
RGBy
RGBy(ルグビー)は物の色を取り込むライトです。綺麗な花やお気に入りのTシャツ、CDのジャケットなど好きな物の色に光らせることが出来ます。
これはなにか
環境に合わせて色を変化させるコンテキスト・アウェア・スツールは、一面にカラーセンサを内蔵し、残りの5面に面発光タイプのフルカラーLEDパネルが内蔵されている立方体のスツールです。
具体的な使用法として、壁に対してセンサ面を向けてスツールを設置させれば壁と同系色のスツールが完成します。
あるいは、センサ面にユーザが座れば、ユーザの服の色と同系色のスツールへとインタラクティブに変化します。
このとき、センサをアクティブにさせる、すなわち色認識を開始させるために、センサ面にタッチセンサを設置すると良いでしょう。
これにより、ユーザが座る際には、
1. タッチセンサ部へ手を触れる
2. 座る動作の開始 < – ここでセンシング開始
3. いすの色の変化
4. 座る動作の終了
というシステムフローが成り立ちます。
あるいはさらなる機能を追加するならば、センサ面にモードを切り替えるためのスイッチを追加します。すなわち、センシング結果で取得したRGB値を出力するモードと、そのRGMB値に対する補色を出力するモードとの切り替えをコントールするためのスイッチです。これにより、より組み合わせのバリエーションを増加させることが可能となります。
このような椅子をカフェなどのパブリックスペースに置くことで、そこに存在する人を含む環境に応じた豊かな表情を創出することが可能となります。
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