感情レイティングを用いたビデオビューワ
2008/1/13 日曜日
今回は,社内企画用のアイディアです.
Youtubeやニコニコ動画などの動画共有サイトのための企画であり,サービスinサービスの類の企画です.
企画内容
感情レイティングを用いたビデオビューワ
モチベーション
梅田氏いわく2006年がYoutubeの年であったように,国内としては2007年はニコニコ動画
の年と言っても過言ではないと思います.
ニコニコ動画ではニコニコ市場による売り上げでサーバ代を確保し,黒字修正へと向かう予想がなされていますが,一介のベンチャー企業が巨大なストリーミングサーバを構築することは無理ですし,サービスinサービスの形をとらざるを得ません.ニコニコ動画自体,そのような形からスタートしているわけですし,巨人の肩に乗るほうが利用可能なリソース(コンテンツ)の面からもメリットが大きいといえます.
さて,以前B.J パインの『経験経済』を紹介いたしましたが,デザイン業界においても,経験の重要性を説き続けてきたノーマンは,『エモーショナルデザイン』において,デザインにおける感情の重要性を解いています.ここでは,ユーザビリティという単純な使いやすさの指標だけでなく,特定の感情をいかにデザインすべきか,そしてそれがいかに重要であるかについて論じています.
昨今のビデオ共有サイトでは,タグによる分類がなされていますが,特にニコニコ動画のタグは相当秀逸と言えるでしょう.ニコニコ動画では,投稿者以外のユーザが自由にタグを編集できますが,そのユーザの主観が客観として定着し,拡大していく過程に非常に興味を覚えます.
このような集合知による主観データの客観化とデザインにおける感情というキーワードを取り入れたものが今回の企画である,感情レイティングを用いたビデオビューワです.『泣ける2ちゃんねる』には泣ける話を見にいくという目的があるように,このサービスでは,特定の感情をユーザが享受するための場を提供するものです.
これはなにか
感情レイティングを用いたビデオビューワでは,任意のビデオコンテンツに対し,自由に感情レイティングを追加・編集可能できるサービスです.
まず,投稿ユーザはYoutube, ニコニコ動画のURLを指定し,レイティングを行う動画コンテンツを選択します.
そして,sad,angry,happy,cute,sexy,funなどのレイティング軸を自由に追加していき,それぞれについて5段階までで評価を行います.
1人のユーザが追加・編集した主観データとしてのレイティングデータは,蓄積され続けることにより,客観的な指標へと変化します.やがて,任意のビデオコンテンツの感情メタデータがレイティングされたデータから,特定の感情を効率よく取得できる場が形成されることになります.
このような任意のコンテンツに関する感情レイティングを実現することは,演出やストーリーテリングなどのドラマツルギーにおける同時代性を考察するには非常に有効なアプローチかもしれません.
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