8 million Concepts

This blog presents some useful concepts lisenced by Creative Commons.

デジタルサイネージに向けた広告管理webサービス

2008/11/16 日曜日

前々回のエントリに引き続きデジタルサイネージ絡みの企画です.最近は弊社,大学,代理店の友人まで含めて様々なところでデジタルサイネージの案件について話を聞きます.これらの大半は,往々にしてデジタルサイネージというワードに集約されただけで,単なる情報提示型の屋外広告案件であったりします.デジタルサイネージの特異性はネットワークにあり,今回の企画ではこの点に注目しています.

関連エントリ:デジタルサイネージとインタラクティビティ

背景

読者の皆様がご存知のように,多くの屋外媒体の管理は基本広告代理店が行っています.特に外壁に関する規制のない素敵な都市計画に基づいている日本の場合,デジタルサイネージが推進されるにつれて,利用可能なハードウェアは供給過多になる可能性が高いと予測しています.この結果,現在広告代店の買い付け業務も単純計算で行けば増加するでしょうし,カバーしきれなくなる可能性もあります.

デジタルサイネージが広告ビジネス・セールスプロモーション戦略に変革をもたらす
2007年度の国内デジタルサイネージ市場規模は、設置拠点の増加に伴うハードウェアの売上伸張が大きく影響し、前年度比124.2%の296億7500万円となった。

電通ら6社、屋外広告専門のメディアレップ会社を設立
電通は、交通広告、屋外広告、各種施設広告を含む「OOH(Out Of Media)」への出稿ニーズの高まりに対応するため、経験豊富な専門会社とともに新会社「株式会社OOHメディア・ソリューション」を設立する。

このようなハードウェアの供給過多に対して,ソフト/コンテンツの管理方法が問題になるでしょう.TVのようなマス媒体に対する広報戦略と同様に,全配信先に対し同一のコンテンツを提供するのは筋違いであり,屋外広告ならではの場所および場所に存在するコンテキストを無視すべきではありません.SONYのコンテンツ配信システムBEADSはまさにこのコンテキストを重視したシステムとなっています.しかしながら,コンテンツを配信するシステムが存在するだけでなく,様々なステークホルダーにとって適切なサービスまでをデザインする必要があります.そこで,本企画では,このような配信システムをバックエンドに採用した場合に運用可能なサービスについてデザインしてみたいと思います.

デジタルサイネージサービスプラットフォーム“BEADS”新開発
“BEADS”は、インターネット網を活用し、最大10,000台のディスプレイへのセキュアなコンテンツ配信が可能なサービスプラットフォームです。

デジタルサイネージに向けた広告管理webサービス

本webサービスは,コンテンツ提供者が,場所とタイムラインに併せて自由にコンテンツを配信することのできる管理サービスと,視聴者が,場所とタイムラインに併せて自由にコンテンツに対する情報を取得することのできる情報配信サービスで構成される.

第1のユーザであるコンテンツ提供者のアクティビティは,まず,権利を保持しているコンテンツの配信先,および,配信時間を決定する.次に,管理ページ上で,希望する配信先,および,配信時間を確認し,希望する対象に配信日から逆算して原則1ヶ月以内で入札を行う.競合相手が存在する場合,入札金額で提供者が決定される.

第2のユーザである視聴者のアクティビティは,まず,情報配信ページ上で,任意の場所と時間において配信されているコンテンツの情報を検索する.たとえば,2008年11月16日正午に渋谷QFRONT壁面のQ’S EYEで配信されているコンテンツの情報を取得することができる.元来,屋外広告の効果測定は困難であったことから,コンテンツ提供者および広告代理店は,本webサービスにおけるコンバージョンをスポンサーへ提示する補完データとして利用できるだろう.また,EC機能あるいはEC用別サイトの誘導を行うことも広告本来の機能として有効であるだろう.

本webサービスは4つのステークホルダーに対してメリットをもたらす.第1に,メディア保持者については,コンテンツ配信に係る費用,および,配信情報採用に対する公明性を獲得できるだけでなく,適切な在庫管理を実現できる.第2に,コンテンツ提供者については,適切な場所と時間にて情報を配信できるだけでなく,広告代理店の買い付け業務に対するコスト負担を軽減することができる.第3に,広告代理店は,買い付け業務に対するコストを軽減でき,戦略策定をはじめとするコンサルティング業務に注力することができる.最後に,視聴者はいつどこでどんなコンテンツが流れているかについて好きなときに視聴することができる.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

3 responses to "デジタルサイネージに向けた広告管理webサービス"

  1. gyukotsu より:

    NTTとパナとDが今配信システムの構築をしているみたいですぅ~

  2. admin より:

    そうなのね.配信は結構やってるんだけど,基幹システム扱いで,インタフェースやら視聴者としてのユーザって視点はないわけですよ.まぁ,BtoBしか金にならないのは確かなんだけど...

  3. gyukotsu より:

    BtoBにしても、媒体費が安いから採算取れないっつーのが目下の悩みみたいです。